皆様初めまして、武田鈑金製作所で総務という名の何でも屋をしております、内田愛理です。
サイトリニューアルにあたってブログを新設することになりまして…何でも屋ですからね、頑張ります。
鈑金ってそもそもなんだろう、どんな場面で使われているんだろう、という疑問から
現場の制作物や小話などを書き連ねていこうと思うのでお付き合いの程よろしくお願い申し上げますね!
私自身、業界歴は浅く2年ほどでしてまだまだこれから精進する身でありますが
働いてみて感じたことを良い面・悪い面での忖度なくお伝えできたら幸いです。
というわけで、会社紹介がてら…
入社当初・疑問に思ったこと3選と私的な見解
「鈑金」と「板金」の違いって何…?
「鈑」は金属を伸ばして平たくしたもの
「板」は木材を平たく加工したもの
だそうですが、現在あまり言葉としての区別をしないようですね。
自社は「武田鈑金製作所」として「金へん」を使用しています。
漢字から想像されるように、現場で加工する素材はカナモノです。要するに鉄とか、ステンレスとか、アルミとか、金物。
それらを扱うから「鈑金」、「鈑」単体での意味としては「いたがね・金属ののべ板」という意味がそのまんまあるそうです。
あとは私見も入りますけど、かっこいいですよね、字面。
中々見ない漢字なので最初は領収書を書く時とか戸惑いましたよ…。
脱線してしまいました、お次の項目に移りましょう。
それで、「鈑金」は何をする仕事なの?
(鉄で出来たナニカがたくさん並んでいる・使用用途不明の大小アレコレの機械が並んでいる…)
現場に入って一日目の感想です。
鉄を加工することは分かっていたんです、でも「加工」って実際何をするの?そう思いませんか!!
ざっくり分野ごと分けて説明すると
切断・穴あけ→曲げる→溶接→形になる!
こんな感じです。
工程ごとの詳しいことはまた別記事に書きますね、長いから!!
切断・穴あけ・・・これは機械でやる場合も、人力の場合もあります。
自社では複合機と呼ばれる「レーザー」と「金型」で鉄を切ったり穴を開けたりする設備を使用しています。
その機械を使って加工をしていくか、半人力ででっかいギロチンみたいな設備で鉄板を切ったり電動ドリルで穴を開けたりします。
曲げ・・・曲げる…?鉄の板を…?曲げます。くの字でもコの字でも。
ベンダーと呼ばれる曲げ加工機械を使用して、大きな圧力をかけて切った板を製品の形にするように曲げていきます。
溶接・・・ご存じバチバチ溶接です。嘘です、実はそうでもないんです、そんなバチバチ言わないんです。
自社で使う溶接の種類は大まかに分けて2種類あります。
TIG溶接→アルゴンガスを使用する、バチバチ言わない。
半自動溶接→CO2ガスを使う、バチバチ言う。
未熟な私が分かるのは音だけです、また溶接の項目で掘り下げていきましょうね。
大体そんなこんなで、製品完成
もちろんこの3大工程の合間に沢山のきめ細かい作業が入り込んできます、切った断面を綺麗にしたり、溶接で焦げた部分を取り除いたり…書ききれませんから今度ピックアップします。
完成された製品は使用目的ごとに塗装や脱脂、様々な協力会社様へ送られていきます。
最終的に組立をするものもあり、製品ごとそのゴールや完成形は違うってことですね。
「鈑金」かぁ…
「入社当初」「思ったこと」3選だから!!!
そう思ったことには間違いないから!!!
鈑金に自分が携わることになるとは思ってもみませんでしたし。特に秀でて器用なわけでもなく、高校も普通科、
工業というものや製造業に無縁に近い人生を送ってきたので。
それでも今では初めてノギス(長さなどを図る器具)を使用した時頭に浮かんだ「?」、鉄板を持ってみたときのしんどさ、初めて自分の設計で形にした米びつの蓋(?)、いい思い出です。
同時に自分のできることの幅がどんどん増えるって、楽しい。
工具の名前すらわからない女が、立派に電動ドリルを使えるようになりました、低レベルですみません。
以上!
長くなってしまいましたね。
さわりだけでも鈑金と、武田鈑金製作所について知っていただけたら幸いです。
次回あたりは各部署を掘り下げてみましょうか、どんなお仕事をどんな様子で進めているのか、ドキュメンタリータッチでお送りします。
ご拝読くださり、ありがとうございました。
この記事を書いた人
うちだ あいり
担当受発注・CADCAM・ベンダー
好きなゲームソフトはスカイリム・仕事ではこまごましたカスタムするような分野が好き