似た意味やよく使われる板金用語

用語。

専門用語、共通用語。

 

どの業界にも共通用語があると思います。

今日はそれらの用語の解説を、しません。

 

共通用語の解説はWIKIさんとか見てもらった方がわたくしの説明なんかよりずっと分かりやすく丁寧に親切に書かれていますから。私の存在意義、ナイネ!

(画像はちょっとかっこよく取れた誰かの手元)

 

それよりもっとディープに「共通言語」「共通認識」の話でも、どうですか…?

 

 

「共通言語」「共通認識」って

Aさん「この前あれ使ったじゃん!あのほら、ちっちゃくて、ネジ立て直した、ほら、ネジ先付けてあのドリルみたいなやつでうぃーーーんってさ!あれ!あれセットで使いたいんだけど!!

Bさん「なるほど、M3タップ切削オーバーと電動ドリル(マキタ)ですね

 

という感じだと思うんですよねえ(?)

「あれ」「これ」「それ」「どれ」の概念がピタッと会話者同士で繋がった時に起こる、共感覚。

これって結構現場ではありがちでぇ~、どっちも知っていれば会話が置き換えで成立するんですけどぉ~、片方しか知らないとぉ、違う事象を指しているのかなって困っちゃったりするんですねぇ~。

 

そんな似ている言葉、似ているけど違う言葉、違うのに同じように呼ばれている言葉、集めてみました。

ちょっとマニアック…かな?現場あるあるとして笑ってもらえればそれで、いいです。

 

「サラ加工」と「ザグリ」と「口元C取り」

はいもうマニアック―、めちゃくちゃ専門用語ぉーーーー。

 

 

サラ加工…板に対してお皿∨←こういう形になるように削っていく加工。穴の周りにあって穴自体がお皿型になる。ネジ頭を板から飛び出さないようする為などに使われる。

ネジ頭によって大きさが違うので図面には「m3用サラ加工90°」→「m3のネジ頭が飛び出さない程度のサラを90°で加工してください」と書いてあります。

モノによってはサラ加工のmaxが決まっていて、「Φ●●に対して90°でサラの外周がΦ◎◎になるように加工」という指示が入ることもあります。

 

ザグリ…漢字で書くと「座ぐり」サラ加工と違うところは「加工形状」

ザグリは基本的に「ボルト頭も飛び出さない加工」になるので板に対して∨こうではなく、凹←こういう感じ。サラ加工だと飛び出すボルト頭も垂直に埋め込まれるのがザグリ。

程度もあるのでザグリ「◎◎㎜」とか指示が図面に書いてあります。

 

口元C取り…口元(加工穴の外形部分)のC(板に穴が開いた状態だと板と抜き穴の角度は90°になるのでそこの断面がCの形になるように)取(ってほしいな)り。

抜き穴に何か通すときに引っかかったりするのが嫌だったり、スムーズに穴に何か通したいときに指示がでます。

サラ加工のとっても軽い加工で更に直径指示とかもないことが多いかな?

 

どうですか?(唐突)

 

ある日突然「この穴ザグッといて」と言われたら。

ここまで読んだあなたはきちんと「ザグリ加工」をしてくれるはず。

でも現場の共通認識って曖昧なとこあって、

「なんかひっかかりそうな穴だからザグッといて」と言われると「ザグリ」ではなく「口元c取り」をする人が圧倒的に多い。

逆に

「この穴ひっかかりそうだからサラ取りしておいて」と言われるとやらなくていい位丁寧にサラ取りしてくれて「口元取りでいいのに」ってなることも多い。

この辺は製品と図面をきちんと理解して適所要所で判断したいものですね。

指示を出す方も3つの違いをきちんと教えてから職場で共通認識を作れるといいですよね!

 

(画像はかっこよく取れた溶接の現場)

 

タレパンとレーザーと複合機

 

タレパン…ターレット&パンチャー、金型加工しかできない。

レーザー…レーザー加工のみ、金型での加工はできない。

複合機…金型加工もレーザー加工も一つの機械でできる。

会社に1台しかブランク工程をする機械がないのであればいいんですけどね、

現場の人たちって意外と「タレパン=ブランク工程全て」の意味合いで使うことが多いです。

実際にタレパン加工をしないレーザーの図面であっても「これタレパン終わってる?(ブランク工程終わってる?)」って聞いてきたりします。

gattemu(ガッテム)

 

いいんですよ、そこそこ慣れてたら伝わりますよ。

でも新人で機械がそれぞれ1台ずつあったらね、わからんのですよ。

「これタレパン終わってる?」が「ブランク工程終わってる?」の意味だったとしてもっっ…

「えっ????これレーザー加工じゃないの??タレパンでって指示が図面にあったっけ??見落とした??ブランク最初っからやり直し??レーザーじゃだめ???」

って真面目に混乱するんっすよ。

伝わるし害のない言い回しだからこそ、仇となっている気がしますね。

ブランク工程従事者はきちんと自分の機械の種族を呼ぶようにしましょう!

「タレパン終わったらザグってからレーザーね」

「タレパン終わったら外形レーザーね」

「レーザー後に手加工のタップね」

こうすれば今いる加工から次加工への流れが明瞭に見えていいですよね。

 

ん?うちではなんて呼んでるかって?

そりゃもちろん全部「タレパン」っす。(弊社機械:複合機1台のみ)

(画像はかっこよく撮れた複合機によるレーザー加工の様子)

ちょっと短いけど今回はこれにて終幕。

書き始めてみたはいいんだけどさ、

「共通言語」って日常の影に溶け込みすぎてて自分でも気づかないうちに使ってることがまぁ多いんだわ。

だから続きは思い出したときにメモしておいてパート2と称して別記事にするよ…★

 

 

 

この記事を書いた人

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うちだ あいり

投稿が遅れ気味、なぜなら最近はクラシックダンジョンX3のアップデートがきてやりこんでいるから(会社と何も関係ない)

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